相模原だより再び

SF音楽家・吉田隆一の日記です

千葉で空を見る

「港の空の色は、空きチャンネルに合わせたTVの色だった」

 

サイバーパンクと呼ばれるジャンルフィクションの始点の一つ、ウィリアム・ギブスンニューロマンサー』、黒丸尚氏の訳による有名な冒頭の一文である。

本作は日本「チバ・シティ」から物語が始まる。この冒頭の「空」はチバ・シティの「空」だ。

 

今日、久しぶりに千葉に車で移動し、高速道路で千葉県に入り少し走って「あ、千葉の空の色だ」と思ってしまったのだ。

 

無論、それはおそらく気のせいで、日本の、関東地方の空だけが映る映像を見せられて「どこの空か」と尋ねられて当てられる自信はない。無論、世界のどの「空」でも自信はないのだが。

おそらく、周辺の施設によって切り取られた空の「形」に見覚えがあったのだろう。それでも、気候が変わらない距離の土地の「空」の色てもどこか違うように思っている。先入観と言われればそれまでだけど。